横浜市にある元倉庫を改修し、大型3次元計測機器の保管と実機体験のための施設と計画した。計測機器設置には、大きな床荷重への対策と天井高3.5~4mの大空間が求められ、既存流通不動産では条件を満たすことが難しかった。そこで、倉庫というビルディングタイプの持つ耐荷重と高天井のスペックを活かし、これを改修することでコスト・機能共に希望条件を満たすことが可能となった。
堅牢な既存建屋を生かした大空間に、新しい部屋を入れ子状につくることで、内部の温熱環境の精密なコントロールを実現した。延床面積の半分ほどを占める搬入通路空間は、搬入時以外は本社のアネックスオフィスとして、または交流イベントやプレス会場として使える空間とした。遊休倉庫不動産の有効転用プロジェクトとしての試みでもある。