千葉商科大学の教室のためにデザインした家具。通常の座学の講義でない、ワークショップやグループワーク形式の授業を行う教室のためのデスク・スツール・ボードを設計した。
デスクは台形型の小さなもので、容易に移動ができるよう4脚のうちの2脚にキャスターを備えている。台形の4辺のうち3辺を同じ長さとすることで組み合わせのバリエーションをより豊かにした。2つ突き合わせての六角形や、平行四辺形や矢羽根型、正五角形や正十角形、連続させることで任意の曲線に並べることもでき、あらゆる授業の形式に柔軟に対応することができる。また、天板に厚みをもたせることで、突き合わせる際の安定性を担保している。
流動的に動き回ることの多い授業形式に合わせて、椅子ははあえて背もたれのないシンプルな作りでキャスター付きのスツールとした。収納スペースにも配慮した、スタック可能なデザインとした。
グループディスカッションや発表の際に、板書やピンナップをして利用できるホワイトボードならぬウッドボードは、シナ合板にクリアの専用塗料を塗布することでホワイトボードマーカーで書き消しできるようになっている。